(写真:AFP/TTXVN) |
前日海外で節目の155円を上抜けたドルは、朝方から底堅い展開となりました。きょうは実需の売買が集中する5・10日とあって、午前は輸入企業のドル買いが目立ち、午後には「明日まで介入はないと見た短期筋が買いを入れているようだ」(りそなホールディングスのシニアストラテジスト、井口慶一氏)との声が聞かれました。
円安は対ドル以外でも際立ってきました。きょうまでに円は、対カナダドルで113円半ばと17年ぶり、対ユーロで166円半ばと16年ぶり、対豪ドルで101円前半と10年ぶり、対英ポンドで193円半ばと9年ぶりへ安値を更新しました。
いずれも日本の低金利政策が円売りの手掛かりとなっているだけに、市場では歴史的な円安局面で行われるあすの日銀会合に、大きな関心が集まっています。日銀会合と前後して円買い介入が行われる可能性があるとの思惑も出回っています。(ロイター_)